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否定×否定=肯定になる二重否定 復習篇
「否定×否定=肯定になる二重否定」の復習篇をこのページにまとめていきます。
課題文の間違いやすいポイントや、英語和訳メルマガでは紹介できなかった投稿和訳の添削指導を掲載していきます。
課題文の復習ポイント
今回は「否定×否定=肯定になる二重否定」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
not without の部分が二重否定ということでしたね。
その他にも、二重否定だと気づきにくい構文としては
A is no less ~ than B.
が挙げられます。
「AはBに劣らず~だ」と訳しますが、no も less も否定的な意味なので、二重否定になっていると言えるのです。
no を取ると
A is less ~ than B.
となりますが、これは「AはBより~ではない」という意味になります。
それを no を用いて否定するわけですから、
「AはBより~ではないのではない」→「AはBに劣らず~だ」
となります。
次の例文で確認してみましょう。
A is no less ~ than B. の「~」の部分には necessary for plants が入っていることに着目してください。
「植物にとって必要である」という意味なので、
「水は空気に劣らず植物にとって必要だ」
となります。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
今回の課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳の中で、メルマガで紹介できなかったものを中心に添削していきます。
また今回は質問テーマとして
「あなたの好きなおでんの具は何ですか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
kayyacさん
>地下深部から大量の地下水を汲み上げるやり方だと地盤沈下の危機にさらされる。
「地下深部から大量の地下水を汲み上げるやり方だと」が、「~というやり方だと」と条件的な言い回しになっていますね。
「~という方法は」と普通の主語として訳して、その後の部分をつなげていきましょう。
>やはり大根ですが、こんにゃくです。
>味噌とよく合います。
薬味に味噌を使うんですね。
からしのみでしたが、今度試してみます!
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【2】
キンキンさん
>地中の深いところから大量の地下水を汲み上げる方法は地盤沈下の危険性がないとは言えない。
「危険性がないとは言えない」と言う訳し方を再考しましょう。
これだと「危険性があるかもしれないし、ないかもしれない」というニュアンスになり、二重否定ではなく部分否定に近いです。
>玉子は外せませんが、大根も捨てがたいです!
その2つは二大王者ですね。
そろそろその2つの牙城を崩す具材が出てきてほしいところです。
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【3】
縦横さん
>地下の深部から多量の地下水をポンプで汲み上げる方法は、汲み上げによって地盤を沈下させる危険性だけである。
最後で「危険性だけである」とされていますが、「~だけである」というニュアンスは英文に含まれていませんね。
only が使われていたらそう訳せますが、ここでは限定的なニュアンスではありません。
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【4】
紅茶ゼリーさん
>地面の深くから大量の地下水をくみ上げる方法は、地面が下がっていく危機がなくはない。
地面が下がっていくというのは、つまりは「地盤沈下」のことですね。
また、「危機がなくはない」だと「危機があることもあれば、ないこともある」というニュアンスになってしまいますね。
今回もたくさんの投稿和訳ありがとうございました。
課題文の復習ポイントをしっかり踏まえて、次回に生かしていきましょう!!
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