5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1719号
節を強調する強調構文 添削篇1
配信日:2020年2月25日
こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。
前回のメルマガで出題した課題文はいかがでしたか?
たくさんの投稿をありがとうございました!
今回は課題文の解答を説明し、皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきますね。
課題文の解答・解説
先週は「節を強調する強調構文」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
今回の It is ~ that … の強調構文で強調されているのは、because the man ~ victim to という節になります。
get accused of ~ は「~で告訴される」、Internet fraud は「インターネット詐欺」なので、the man gets accused of Internet fraud は
「その男はインターネット詐欺で告訴されている」
となります。
which の先行詞は Internet fraud。
many old people fell victim to Internet fraud
というつながりになります。
fall victim to ~ は「~の被害にあう;~の犠牲になる」という意味なので、
「多くの高齢者が被害にあった」
となりますね!
したがって because 節の訳は次のようになります。
「その男は多くの高齢者が被害にあったインターネット詐欺で告訴されているからである」
次に that 節を見ていきましょう。
he could face severe penalties は could が現在における可能性や推量を示すので、
「…する可能性がある;…するかもしれない」
という意味になります。
この face は penalty を目的語とするので、「~に直面する」というよりは「~を科される」という意味。
どのような penalties「刑罰」なのか、such as 以下で列挙されています。
hefty fines「重い罰金」、imprisonment「懲役」、deportation「国外退去」という意味です。
さて、この英文は全体が強調構文で、because 節を強調するように訳す必要があるので、
「その男が~を科される可能性があるのは、…だからである」
というように訳さないといけませんよ。
したがって、上記の訳をつなげると、今回の全訳は以下のようになります。
【今回の課題文の和訳解答例】
「その男が、重い罰金、懲役、国外退去といったい厳しい刑罰を科される可能性があるのは、多くの高齢者が被害にあったインターネット詐欺で告訴されているからである」
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を添削していきます。
また今回は質問テーマとして
「あなたにはバレンタインの思い出はありますか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
モナリザの母さん
>その男が重い罰金や投獄、国外退去のような厳罰に
>直面するかもしれないのは、多くの高齢者が被害を被った
>インターネット詐欺で非難されているからです。
get accused of ~ はこの場合、「~で告訴される」という意味になります。
だからこそ、that 節以下の severe penalties につながるわけですね。
そして、face は「~に直面する」から一歩進めて「~を科される」と訳せると better。
>同級生に、すごくモテル男の子がいて、その彼が女子高で教生をしたので、
>生徒たちからもらったチョコレートをたくさん持っているところに偶然出会い、
>「食べきれないから」とお福分けをしていただいたことがあります。
>当時は「ラッキー!!」と思いましたが、私のところに来た
>チョコレートの送り主の女子高生たち、ごめんなさいですね。
やっぱりモテる人ってのはルックスとか、体型とかを超えてフェロモンとかオーラ的なものがあるんでしょうね。
生まれ変わったら、そういうの欲しいです…。
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【2】
ハリマウさん
>その男はインターネット詐欺で多くの老人を犠牲にしたので、
>彼は多額の罰金、投獄、国外追放などの厳しい処分を受けた。
この訳し方だと、It is ~ that … の強調構文を踏まえていないことになりますよ。
It is ~ that …「…なのは~である」の訳し方に当てはめて、まずは that 節以下から訳していく必要があります。
「その男が~を科される可能性があるのは、…だからである」というのが和訳の骨格になります。
あと、gets accused of ~ が訳出できていないもの気になりますね。
>学生時代のバレンタインデー当日、下駄箱にチョコが入っていないか、
>楽しみにしていましたが、入っていたことはありません。
男子はどうしてもソワソワしてしまいますよね!
そういうもんだと思います(笑)。
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【3】
Philipさん
>その男には高額の罰金、投獄、国外追放などの思い刑罰が
>科せられるかもしれないのが、それは彼が多数の老人が犠牲になった
>インターネット詐欺で告発されているからである。
「それは彼が多数の」の「それは」は入れない方がいいですね。
冒頭の It は訳す必要がない It ですから。
あと、「重い」が「思い」になっていますよ。
変換間違いにご注意くださいね!
>会社内の義理チョコ、おかしな習慣です!
会社の義理チョコは、ホワイトデーのお返し選びでどこも苦労されているみたいです。
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【4】
Tibbyさん
>彼が高額な罰金、収監、国外退去等の厳しい刑罰を受けるのは、
>多くの老人が被害に遭ったインターネット詐欺の疑いで
>告発されたのが原因です。
that 節の could のニュアンスを和訳にも反映させましょう。
この could は可能性や推量を表します。
ですから「…する可能性がる」「…するかもしれない」などを補ってください。
現在時制での could はこの意味であることがほとんどです。
>いつも楽しく拝見させて頂いています。投稿しなくなりましたが、
>勉強になります。今後も宜しくお願いします。
久々の投稿復活ですかね!
時間がある時でもいいので、また投稿してくださいね。
お待ちしていますよ。
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ということでまだ紹介できていない分も含めて、木曜日発行の【添削篇2】で引き続き添削していきますね!
また、メルマガ誌面とは別に公式Twitterでも間違いをシェアできそうな投稿には添削指導をしています。
あなたの投稿が添削されるかもしれないので、Twitterをフォローしてくださいね!!
編集後記
コロナウィルスの影響でしょうか、この3連休に外出している人が普段より少ない気がしました。
いつものスーパーも本来なら、レジに列ができている時間帯なのにガラガラです。
みんなこの3連休で旅行に行っている……
とはさすがに考えにくいので、不要な外出は控えているのでしょうね。
日に日に感染者も増えています。
政府からの情報も部分的で、感染経路もわかりません。
もはや人から人への2次感染、3次感染は当たり前にあるものとして、持病や基礎疾患のある人は特に用心するようにしてくださいね。
さて、外出する機会が減りそうですが、室内でもできるのが通信講座の強みです。
そして『大学院英語 入試対策講座』の募集締切がいよいよ29日に迫ってきました。
今回扱った強調構文も1回目の添削問題で出てくるほど、実践的な英文を用意しています。
添削指導をきちんと受けている人ほど志望校に合格できていますので、
今からプロの指導を受けて、英語を得点源にしてみませんか?
まずは「英文法講座」や「基礎講座」からはじめてみてくださいね。
次は2月27日(木)の【添削篇2】でお会いしましょう。
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