5分でマスター!英語和訳のノウハウ
否定語を使わない否定表現 復習篇
「否定語を使わない否定表現」の復習篇をこのページにまとめていきます。
課題文の間違いやすいポイントや、英語和訳メルマガでは紹介できなかった投稿和訳の添削指導を掲載していきます。
課題文の復習ポイント
今回は「否定語を使わない否定表現」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
anything but が「決して~ではない」という否定的な意味になるわけですが、例えば準否定語が使われても否定文になりますよね。
hardly「ほとんど…ない」
scarcely「ほとんど…ない」
seldom「めったに…ない」
rarely「めったに…ない」
この4つの副詞は準否定語と呼ばれるものです。
not などの明らかな否定語がなくても準否定語自体に弱い否定の意味が含まれているので、否定文になります。
次の例文で確認してみましょう。
「発表の準備をする時間がほとんどなかった」
hardly という準否定語が用いられることで、
「~する時間がほとんどなかった」
という否定文になっていますね。
副詞なのでどのような時制でも関係なく使えるのが特徴です。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
今回の課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳の中で、メルマガで紹介できなかったものを中心に添削していきます。
また今回は質問テーマとして
「あなたは何のツールでいつこのメルマガを読んでいますか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
ぬしぬしさん
>大気中への温室効果ガスの放出が増えてきているという環境主義者たちの
>見解のてがかりとなる発見は、海面がより温かくなってきているということであり、
>最近の壊滅的な台風は決して驚くべきことではない。
「てがかりとなる発見は」というのがどの訳語に当たるのでしょうか?
in light of ~ を訳し間違えたのかもしれませんが、
「~を踏まえると;~を考慮すると」
という意味ですからね!
>次から次へと合格体験記が掲載され、たくさんの方々が次のステップに進んでいく様子にエールを送ります。
>合格おめでとうございます!
秋入試の合格報告が続く時期ですよね。
ぬしぬしさんもがんばってくださいね!!
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【2】
ぽこあぽこさん
>大気中での温室効果ガスの排出の増加が、結局海水面をより暖かくするという
>環境保護主義者の見解に照らし合わせてみると、
>最近の壊滅的な台風は驚くべきものではありません。
助動詞 could のニュアンスが抜けています。
この could は現在時制で使われています。
「…できた」という過去時制ではありません。
可能性を表すと捉えて「…する可能性がある」くらいに訳しましょう。
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【3】
ままさん
>海水表面温度の上昇をもたらす大気中への温室効果ガスの放出の増加
>に対する環境活動家の見解によると、
>昨今の破滅的な台風の発生はなんら驚くべきことではない。
that growing emission of ~ warmer の that 節は名詞節の that です。
ですから、直前の environmentalists' view を修飾し、どのような見解なのかを詳しく説明しています。
この that は「…という」と訳します。
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今回もたくさんの投稿和訳ありがとうございました。
課題文の復習ポイントをしっかり踏まえて、次回に生かしていきましょう!!
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