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第1632号 指示語が指すものを常に意識する 添削篇2

更新日:

5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1632号
指示語が指すものを常に意識する 添削篇2

配信日:2019年3月28日

この時期は、4月からの新生活の準備で忙しくしている人も多いはず。

新しい環境に最初はドキドキでしょうが、ゆっくりと慣れていきましょう。

そろそろ桜も見頃ですし、気持ちよく新年度を迎えたいですね!

新年度ということで、大学院秋入試の対策も『大学院英語 入試対策講座』ではじめましょう。

受験生の平均受験期間は半年なので、対策を始めるなら、まさに「今」ですよ!!
 
それでは前回に引き続き、今回もこの課題文に関して、皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
 

課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~

このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。

先週は「指示語が指すものを常に意識する」というテーマで以下のような課題文を出題しました。

Mr. Simon asked his research participants to answer a great number of questionnaires and e-mail to him to probe into ambiguities of perception. However, it was even more troublesome than other tasks for them.

 
また今回は質問テーマとして
「あなたは今年お花見をする予定ですか?」
もあわせて回答していただいています。

 
【1】

jimmyさん

>シモンさんは彼の研究参加者に多くの質問の回答を尋ねた、
>Eーメールで知覚の曖昧さを探るために。
>しかしながら、それは他の仕事よりもより面倒でした。

まず、ask ~ to … は「~に…するように依頼する」という意味になります。
尋ねたわけではありません。

また、e-mail to him ~ の部分も ask ~ to answer … and (to) e-mail to him … という構造で、ask ~ to … に続く部分です。

この文構造を見誤らないようにしましょう。

特に、and が結んでいるもの同士が何と何かを意識してください。

>近くに見沼用水の堤が在り堤沿いに、桜並木が在ります、
>多くの人びとが桜並木を散歩しながら春爛漫を楽しんでいると思います。

桜の名所が近くにあるのはとても羨ましいです。
サイクリングしても気持ちいでしょうね。

-------------
 
【2】

ハリマウさん

>サイモン氏は、研究発表会の参加者に対して項目の多いアンケートを行い、
>そして曖昧な考え方をメールを彼へ送らせた。
>しかしながら、このやり方は参加者にとっては、大変面倒な作業となった。

to probe into ambiguities of perception は to 不定詞句なのですが、そのニュアンスが和訳に反映されていませんね。
probe into の訳も漏れてしまっています。

副詞的用法となるので、「知覚の曖昧さを調査するために」となりますよ。

-------------
 
【3】

ぬしぬしさん

>シモン氏は彼の研究の参加者たちに知覚の曖昧さを調査するために
>膨大な数の質問紙に回答し、彼にメールで送るよう依頼をした。
>しかしながら、その調査することは他の課題以上により厄介なことであった。

誰にとって厄介なのでしょうか?

第2文の for them の訳が抜けているため、シモン氏にとってなのか、被験者にとってなのかがわかりにくくなっていますね。

もちろん them ですから、research participants を受けているので、「被験者にとって」となります。

>子どもの友達と一緒にママ友とお花見をします。
>雨風に飛ばされませんように!!

この時期は風が強い日もありますからね。
せっかく咲いた桜がぁ~となることもしばしば。
今年はそうなりませんように。

-------------
 
【4】

さらさらマンさん

>シモンさんは、彼の調査の参加者たちに多くのアンケートに答えることや、
>認識の多義性を証明するために彼に電子メールを送ることを頼んだ。
>しかし、それはそのほかの仕事よりもさらに骨の折れることだ。

to him to probe into ambiguities of perception は直前の e-mail to him だけでなく、to answer a great number of questionnaires にもかかっていると考えた方が自然です。

「知覚の曖昧さを探るために、被験者にアンケートに答えてもらい、それをメールするように頼んだ」
という文脈になるわけです。

-------------
 
【5】

KAKIKEKOさん

>サイモン氏は彼の研究チームメンバーにかなり多くの質問を回答するよう、
>そして、曖昧な認識を調査するため、彼にメールするように依頼した。
>しかしながら、それは彼らにとって更なる負担が増えた。

it の訳が「それ」だと分かりづらいので、「そのこと;その作業」としましょう。

また、even more troublesome は even が more troublesome という比較級を強めています。
「~より一層面倒だった」と訳すといいでしょう。

>姫路市在住ですので、姫路城のお花見は毎年恒例行事です。
>綺麗ですよ。

姫路城といえば、別名「白鷺城」と言われる世界文化遺産の1つ
・・・という知識だけはあるんですが、まだ一度も行ったことないんです。
春に訪れてみたいですね。

-------------

 
今回の添削指導はいかがでしたか?

メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。

よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。

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*SDATA1*さんの投稿が添削されるかもしれないので、ツイッターをフォローしてくださいね。

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今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~

今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!

その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。

Diamond Blueさん

>サイモン氏は認識の曖昧さを探るために被験者に膨大な質問事項に
>回答して電子メールで彼に送るように求めた。けれどもそのことは
>被験者にとって他の課題よりもはるかに面倒なことだった。

第1文の ask ~ to answer … and (to) e-mail to him … の全体構造を読み取って訳せていますね。

to probe into ambiguities of perception の不定詞句を to answer a great ~ の部分にもかかるように訳せているのもGOOD!!

第2文では主語の it を「そのこと」と内容を受ける形で訳せているのも感心しました。

ということで、今回のNo.1に選ばせていただきます。
おめでとうございます!!

それでは来週も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。

 

編集後記

イギリスがEU離脱するのかどうなのかこのところ話題ですよね。

そんな中、あのユリ・ゲラー氏がイギリスのEU離脱を阻止する宣言!

しかもまさかのテレパシーで。

メイ首相に「EU離脱を考え直しましょうね~~」という念を送り続けるのでしょうか?

そっちの世界のことはとんと疎いのですが
が、、、がんばってもらいましょう(笑)。

 
次は4月1日(月)の【解説篇】でお会いしましょう。
 

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