5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1688号
否定×否定=肯定になる二重否定 添削篇2
配信日:2019年10月24日
前回に引き続き、今回もこの課題文に関して
皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。
先週は「否定×否定=肯定になる二重否定」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
また今回は質問テーマとして
「あなたの好きなおでんの具は何ですか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
Diamond Blueさん
>地下深くから大量の地下水をポンプでくみ上げるというその手法には、
>地盤沈下を起こす特有の危険がある。
its は the method's ということなので、特に訳出しなくてもいいかもしれません。
its own くらいになっていたら、「特有の」と訳してもいいでしょう。
not without で「~がない」→「~がある」と肯定文のように変換できていますね。
「~を伴う」とすると、危険が必ずあるような感じを表現することができます。
>1位:大根、2位:ちくわぶ、3位:餅入り巾着です。
全部おでんの汁をかなり吸いこむ具材ですね(笑)。
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【2】
beaconさん
>その地中深くから、かなり多くの量の地下水を汲み上げる方式は、
>その土地が沈み込み危険です。
sinking the ground level の「地盤面を沈めること」とはどういう意味なのかを踏まえてもう一工夫しましょう。
つまりは「地盤沈下」ということですね!
「土地が沈み込み」ということで意味は捉えられていますが、あと一歩でした。
>二重否定を肯定にするのが、難しかったです。
>英文で、わざわざその形をとっているので、
>その雰囲気が出るように和訳しなくてはいけませんね。
>そこのところ、難しいです。
ですよね。
そこに書き手の意図も込められているはずなので。
徐々に慣れていってくださいね。
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【3】
PIEZOさん
>地下深くから大量の地下水を汲み上げる方法は、
>地盤沈下の危険を伴わないわけではない。
「伴わないわけではない」とすると「伴うときもあればそうでないときもある」という部分否定のようにも解釈できますね。
「地盤沈下の危険が伴う」
とすれば、not without の二重否定を肯定的に訳せていることになりますよ!
>大根、糸こん、厚揚げ。
>鹿児島風の里いももいいです。
鹿児島風の里いもというのは
普通の里いもとはまた違うのでしょうか??
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【4】
Jimさん
>地下深くから大量の水をくみ上げる地盤沈下の危険が在る。
The method of の部分の訳が抜けていますね。
この of は同格の意味なので、
The method = pumping a large amount of ~ ground
が成立します。
同格の of は「~という」と訳します。
>卵とはんぺんは寒い時に食べると体が温まります。
なるほど、どの食材だと体が温まりやすいかという視点はありませんでした。
今思い返してみたのですが・・・どれも結構温まる!(笑)。
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【5】
リアルカンテイさん
>地下深くから大量の地下水を汲み上げる方法は、
>地盤沈下の危険なくしては存在し得ない(危険を伴うものである)。
括弧を使って補足されてはいますが…
括弧の方が二重否定を踏まえた訳し方としてはより自然かと思います。
ちなみに、its perils of sinking the ground level の of は今回は「~の」でも意味は通りますが、「~という」の同格の意味ですからね!
>はんぺんです。
>白くてふわふわの食感が子供のころから大好きです。
子どもの頃はあのふわふわした白いものは
何からできているのか不思議でした。
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今回の添削指導はいかがでしたか?
メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。
よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。
公式ツイッターでは、今回の投稿和訳で間違いをシェアできそうなものを添削指導しています。
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今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~
今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!
その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。
ちょこさん
>地下深くから多くの地下水を組み上げる方法は
>地盤沈下の危険を伴う。
各語句も正しく解釈できていますし、not without の二重否定をきちんと訳せていますね。
ということで、今回のNo.1に選ばせていただきます。
おめでとうございます!!
今回は ryoyamaさん、stさんなど他の投稿者の方々の和訳も精度が高かったです。
甲乙をつけがたい力作揃いでした。
それでは次回も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。
編集後記
22日の火曜日は即位礼正殿の儀の日ということで私もバッチリ見ましたよ。
厳かで品格のある儀式でしたね。
「高御座」と「御帳台」という台座も即位の儀式の時しか使われないそうですね。
これも生きている間にあと見られて1回くらいだろうなぁと思いつつテレビで拝見していました。
しかも雨予報だったのに、儀式の時には晴れ間が見えはじめ、虹がかかるなんて、まるで映画のようなシチュエーション!
台風の被害もあり大変なこと続きですけど、令和がこれから明るい時代になっていけばいいですよね!
そして10月22日が今年だけ祝日扱いってことを直前まで知りませんでした、私。
皆さんは前から知っていましたか?
次は10月28日(火)の【解説篇】でお会いしましょう。
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