英語和訳メルマガ

第1689号 否定語を使わない否定表現 解説篇

投稿日:

5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1689号
否定語を使わない否定表現 解説篇

配信日:2019年10月28日

気がつけば今週で10月も終わりですね。
今年もあと2ヶ月……あわわ。

今月は台風のイメージが強かったですね。
来月はもう少し穏やかな月になってほしいものです。

 
それではメルマガ本編に行ってみましょう!

 

否定語を使わない否定表現

ここ最近は「全体否定と部分否定」や「二重否定」など否定について詳しく扱ってきましたが、今回は否定語のない否定表現を見ていきましょう。

否定語というと not や never が真っ先に思い浮かぶはずです。

ところがこうした否定語を使わずに否定的な意味になる表現があります。

例文を交えて見ていきましょう!

 

次の英文を和訳してみましょう!

The instruction manual is too complicated to understand.

 
懐かしの too ~ to … 構文ですね(笑)。

too ~ to … は

「あまりに~なので…できない」

と訳します。

 
これを例文に当てはめると

「その説明書はあまりに複雑すぎて理解できない」

となります。

 
どこにも not や never が使われていないのに「…できない」と否定的な表現になっていますよね!

 
さらに誰が理解できないかを補うこともできます。

例えば「彼は」としたければ、to understand の前に for him と補います。

 
The instruction manual is too complicated for him to understand.

「その説明書はあまりに複雑すぎて彼には理解できない」

 
to … の部分が不定詞扱いになるので、不定詞上の主語は for ~ で to の前に置くというのがルールでしたよね?

 
また、この understand の目的語は何かわかりますか?

そう、主語の The instruction manual です。

 
それゆえに、ちょっと英語に慣れている人だと

The instruction manual is too complicated for him to understand it.

と最後に understand の目的語として it を添えないとって思うはず。

understand は他動詞ですし、The instruction manual を意味する指示語 it を補わないと通常は不自然です。

 
ただし、too ~ to … 構文では英文の主語と不定詞の目的語が同じ場合は不定詞の目的語は省略されます。

ですから、この it は必要ないんです。

 
それでは他の否定語を使わない否定表現を見ていきましょう。

 

次の英文を和訳してみましょう。

The policy was anything but coherent.

anything but ~ は「決して~ではない;~どころではない」という意味になります。

coherent は「一貫性のある;筋の通った」という意味なので、全訳は以下のようになります。

「その政策は決して一貫性のあるものではなかった」

この場合もどこにも否定語は使われていませんが、「決して~ではない」と否定的な意味になっていますよね!

 
too ~ to … も anything but ~ も文法的な理屈を考えるよりもこうした特殊な否定構文であると割り切って覚えた方が早いですよ。

 
次回の【解説篇2】では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてください。

 

編集後記

関西から上京していた友人と一年ぶりに再会し、ご飯に行ってきました。

この一年の間にいろいろあったらしく特に健康面で体調を崩した時期が大変だったそうです。

なんでも腎臓を悪くしたそうで、今は食事療法をしているそうな。

そのため、最近は塩分を制限した専用のお弁当が主食らしく逆に食生活は前より断然健康的になったそうです(笑)。

まだまだ若いから無理がきくと思っていたら、実は内臓が悲鳴を上げていたのかもしれませんね。

 
最近友人と話していても健康や病気関連の話が増えてきました。

ちょうど40年という人生の折り返し地点でいろいろガタが出始めるのかもしれません。

 
ということで、このメルマガ読者で若い諸君も無理な負担は確実に体に貯金されていくので今のうちから気をつけてくださいね。

 
次は10月31日(木)発行の【解説篇2】でお会いしましょう!
 

あなたも英語和訳メルマガに投稿して添削指導を受けてみませんか?

英文法の知識を生かした英文和訳に焦点を当てた無料メルマガ「5分でマスター!採点官ウケする英語和訳のノウハウ」です。

月曜日と木曜日の週2回配信で、毎回1つのテーマに関する英文法や語法を解説し、読者からの和訳投稿を受け付け、添削指導してメルマガで解説しています。
あなたからの力の入った和訳の投稿をお待ちしております。
英語学習、英検・TOEICなどの英語資格対策、大学院入試の受験対策、大学編入試験対策などにお役立てください。

メルマガの登録は下記フォームにお名前とメールアドレスをご入力ください。
記入していただいたアドレスあてに、メルマガを配信させていただきます。

※Hotmail はメールが届かないことがあるため登録をお勧めしておりません。フリーメールをお使いの場合は Gmail もしくは Yahoo Mail のご利用を推奨いたします。
 

英語和訳メルマガ 登録フォーム
メールアドレス
 

大学院英語 入試対策講座

 

大学院入試の英語対策にはプロによる添削指導が一番効果的です!!

長文英語の読解力と和訳力が求められる大学院入試の対策には、プロの添削指導を受けるのが一番。

『大学院英語 入試対策講座』では、毎年多くの受講者が難関大学院の合格を決めています。

なぜこれほど高い合格率を誇るのか?

その秘密は、過去問を分析して制作された教材テキストと、これまで10,000枚以上もの答案を添削指導してきたノウハウにあります。

この英語和訳メルマガよりさらに詳しい添削指導で、減点につながる弱点や癖が手に取るようにわかるんです。

講座でがんばって勉強したことが確実に力となり、前より成長を実感できるから、自信もつきます。
自分一人だけでは乗り切れないことも、講座のサポートがあれば、入試まで完走できますよ。

独学を卒業して、講座で一緒に大学院合格に向けて頑張りましょう!!

 

-英語和訳メルマガ

Copyright© デルタプラス , 2024 All Rights Reserved.