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第1711号 強調構文の読解と和訳のコツ 添削篇1

投稿日:

5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1711号
強調構文の読解と和訳のコツ 添削篇1

配信日:2020年1月27日

こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。

前回のメルマガで出題した課題文はいかがでしたか?
たくさんの投稿をありがとうございました!

今回は課題文の解答を説明し、皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきますね。

 

課題文の解答・解説

先週は「強調構文の読解と和訳のコツ」というテーマで以下のような課題文を出題しました。

It is non-cognitive skills known as motivation, self-control, coping ability and kindness that are more susceptible to warm relationship with adults.

It is ~ that …「…なのは~である;~こそ…である」の強調構文で囲まれている部分はどこかをまずは見定めていきましょう!

that はかなり後の方にありますよね?

ということは、non-cognitive skills ~ kindness が今回の構文で強調されている語句となります。

 
non-cognitive skills は「非認知能力」という意味。

known as ~ は「~として知られている」という過去分詞句で、non-cognitive skills にかかっています。

known as 以下で非認知能力の具体例を挙げているわけですね!

 
motivation, self-control, coping ability and kindness は A, B, C and D「AとBとCとD」の関係性になります。

motivation「意欲」、self-control「自制心」、coping ability「対処能力」、kindness「思いやり;やさしさ」と正しく訳していきましょう。

 
more susceptible to ~ は「~により影響を受けやすい」。
more と比較級がついているので、そのニュアンスも訳出しましょう。

warm relationship with adults は「大人とのあたたかな関係」となります。

 
元々この英文は

Non-cognitive skills known as motivation, self-control, coping ability and kindness are more susceptible to warm relationship with adults.

という形で、non-cognitive skills ~ kindness が強調構文で強調されたために、今回のような英文になったわけですね!

もちろん和訳する際は、

「…なのは~である;~こそ…である」

という訳し方に当てはめて、強調されている部分がわかるように訳してくださいね!!

 
したがって、上記の訳をつなげると、今回の全訳は以下のようになります。

【今回の課題文の和訳解答例】
「大人とのあたたかな関係により影響を受けやすいのは、意欲や自制心、対処能力、思いやりとして知られる非認知能力である」

 

課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~

このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を添削していきます。

また今回は質問テーマとして
「あなたは自分が大人になったなぁと思った瞬間はありましたか?」
もあわせて回答していただいています。

【1】

しゃんたくさん

>やる気、自制心、対処能力、優しさとして知られる非認知能力は
>大人との濃密な関係性によりさらに影響を受けやすい。

これでは強調構文の訳がまったく反映されていないことになります。

前から訳していくならば

「~として知られる非認知能力こそが…である」

と訳すようにしましょう。

>友人たちと初めて居酒屋に行ったときです。
>ビールの苦みに大人を実感しました。

ビールって何が美味しいんだろうって若い頃は謎でしたが、だんだん飲めるようになるから、本当に不思議です。

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【2】

へのへのもへいさん

>大人との温かい関係性を築くために最も影響を及ぼすのは、
>あまり認識されていないことだが、自制心とか立ち振る舞い、優しさです。

more susceptible to ~ は「~により影響を受けやすい」という意味なので、「大人とのあたたかい関係により影響を受けやすい」となりますよ。

known as ~ は non-cognitive skills を修飾しているので、「~として知られている非認知能力」となります。

>自分で考え行動できるようになったことかな。
>流されない生き方ができるようになったことかな。

人はついつい周りに流されがちですが、自分を見失わない、ぶれない軸みたいなものができるとたくましくなりますよね。

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【3】

バンビさん

>やる気や自己コントロール、模倣能力、思いやりといった
>認知技能こそが大人との温かい関係からの影響をより受けやすい。

non-cognitive skills は non という否定語がついているので、「非認知能力」という意味になります。

強調構文を正しく読めているだけに語句の訳がもったいなかったですね。

>いつも楽しく拝読しております。今年は特に暖冬だと感じていましたが、
>最近ようやく通常の冬らしい気温まで下がりだし、
>寒いのは苦手ながら少し安心しています。
>湯川先生も気温の変化に負けないようお元気にお過ごしください。

暖冬すぎて逆に心配になりますよね。
雪解け水が少なくなって、今年は水不足にならないかちょっと心配です。

-------------

【4】

kimagureさん

>大人との温かい関係により大きく影響を受けるのが、やる気、
>自制心、対処能力、優しさとして知られる非認知能力だった。

「非認知能力だった」と過去形で訳していますが、英文のどこにも過去形となっている動詞はありませんよね?

It [was] ~ ともなっていませんし、that [were] … ともなっていません。

ここは現在形で訳すべき箇所ですよ。

>済んでしまったことにくよくよせず、
>先を見る姿勢になってきたのを感じた時です。

反省は大事ですが、くよくよしても過去の失敗がなかったことにはなりませんもんね!

------------

ということでまだ紹介できていない分も含めて、木曜日発行の【添削篇2】で引き続き添削していきますね!

また、メルマガ誌面とは別に公式Twitterでも間違いをシェアできそうな投稿には添削指導をしています。

あなたの投稿が添削されるかもしれないので、Twitterをフォローしてくださいね!!

 

編集後記

週末は、スーパー銭湯に行ってきました。
大きい銭湯に行くのは久しぶり。

お風呂だけでなく、岩盤浴もあったり、リラックススペースも広々としていて、まさかの5時間くらい居ましたよ。

岩盤浴なんか3種類くらい試しましたしね。

 
リラックススペースは本や雑誌が読み放題、テレビも見放題で、しかもゆったりチェアがたくさんあって、一日中過ごせる理由も納得です。

おかげさまでリフレッシュできました!

 
次は1月30日(木)の【添削篇2】でお会いしましょう。

 

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