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副詞が一緒に使われる部分否定 復習篇

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副詞が一緒に使われる部分否定 復習篇

「副詞が一緒に使われる部分否定」の復習篇をこのページにまとめていきます。

課題文の間違いやすいポイントや、英語和訳メルマガでは紹介できなかった投稿和訳の添削指導を掲載していきます。
 

課題文の復習ポイント

今回は「副詞が一緒に使われる部分否定」というテーマで以下のような課題文を出題しました。

Although the scientist's discovery was not necessarily explicit evidence of a new species in the animal kingdom, it did make the existence of unknown primate species in the pristine jungle possible.

not と necessarily が呼応して部分否定になるのですが、
今回は necessarily 自体の意味を間違って覚えている人が意外に多かった印象です。

necessarily は「必ず;必然的に」という意味の副詞です。
副詞ということは、動詞か形容詞を修飾するわけですね。

was という動詞を修飾していると解釈すればいいかと思います。
したがって、「必ず…というわけではない」が not necessarily の部分否定のお決まりの訳し方になります。

 
ただ、「必ずしも必要ではない」と訳されている方が結構いて、
それはおそらく necessary の意味が混じっているのだと思います。

necessary は「必要な」という意味の形容詞です。
形容詞なので名詞を修飾します。

necessarily と necessary の区別をつけておきましょう!

 
否定語と副詞がセットになって部分否定の意味になるのは他にも

not always「いつも…というわけではない」
not exactly「必ずしも…ではない」
not quite「まったく…というわけではない」
not completely「完全に…というわけではない」
not absolutely「完全に…というわけではない」
not fully「完全に…というわけではない」

などなど、たくさんありますので、その都度覚えるようにしましょう。

 

課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~

今回の課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳の中で、メルマガで紹介できなかったものを中心に添削していきます。

 
また今回は質問テーマとして
「これまでの人生でやっておいて一番よかった経験は何ですか?」
もあわせて回答していただいています。

 
【1】

よんたんさん

>科学者が動物界で新しい種を発見するとき必ずしも明白な証拠があるわけではないけれども、
>それでこそ原始的な森林に未知の霊長類の種が存在する可能性が残っているのだ。

「科学者が動物界で新しい種を発見するとき」となっていますが、
どこにも when「…する時」のような語句はないので、この訳語は使えません。

discover なら動詞扱いで「~を発見する」ですが、
discovery は名詞扱いで「発見」という意味ですね。

>部活のキャプテンです。大人数をまとめるのは思ったより大変でした。

私の友人も部長をやっていましたが、部員のいろんな要望を取りまとめるのが大変そうでした。

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【2】

しゃんたくさん

>その科学者の発見は必ずしも動物界における新種の明らかな証拠ではなかったが、
>原始的なジャングルに未知の霊長類の存在を可能なものとした。

「未知の霊長類の存在を可能なものとした」という日本語がやや不自然です。
「可能性のあるもとした」とすべきでしょう。

さらに、主語は it = the scientist's discovery という無生物主語なので、
「(その発見によって)その原生林のジャングルでの未知の霊長類種の存在が可能性のあるものとなった」
と無生物主語を工夫して和訳できるとより自然です。

>海外旅行です。
>新しい世界を知り、語学の必要性を実感しました。

英語圏を旅行するたびに、まだまだ英語を実践的に使えていないなぁと思い知らされますよね。
それも含めて海外旅行はいい経験です。

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【3】

kayyacさん

>その科学者が発見したものが動物界の新種だと、必ずしも明確になったわけではないが、
>その発見によって原生林のジャングルで未知の霊長類種が存在したと
>考えられるようになったのは確かである。

explicit evidence of a new species を
「新種だと明確になった」
と訳すのはちょっと無理があるかもしれません。
evidence「証拠」というニュアンスをしっかり出したいところですね。

名詞構文であることを意識して、
一文のように訳されたのかもしれませんが、
そのまま「新種の明らかな証拠」と訳した方が分かりやすいでしょう。

>あまり思い浮かびませんが、サラリーマンとして働いたことかもしれません。
>私はほぼ5年ごとに転勤していましたので、色々な職種を経験できたことが良かったと思ってます。
>すぐ飽きるたちなので楽しく仕事ができました。
>でも、定年後は何も専門技能がないので、御社の講座を楽しんでいます。宜しくお願いします。

第2の人生の楽しみとして当社の英語講座が役立っているなら嬉しいかぎりです。
英文を読んだり訳したりするのは、生涯と通してできますし、どこまで勉強しても新しい発見があるので楽しいと思います。

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【4】

beaconさん

>動物界に於いて、科学者による新種発見に、明白な証拠は必ずしも
>必要ではないにもかかわらず、本来の密林にいる未知の霊長類の存在を可能にさせた。

not necessarily は「必ずしも必要ではない」ではなく
「必ずしも…というわけではない」という意味。

pristine jungle は「本来の密林」では意味が通じませんね。
「原生林のジャングル」という意味になります。
pristine には「原始の;初期の」という意味があります。

>ごく普通の主婦です。出産で子どもを得た事で、良い事や悩みも経験できました。
>子どもの時に習っていたピアノかな。
>老後の一人で出来る趣味に、すんなり入れるので。

ピアノは今になって習っておけばよかったと後悔するお稽古事の1つです(笑)。
両手でピアノを自在を弾く姿にあこがれます。

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今回もたくさんの投稿和訳ありがとうございました。
課題文の復習ポイントをしっかり踏まえて、次回に生かしていきましょう!!
 

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