5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1721号
than ではなく to を使う比較級 解説篇
配信日:2020年3月16日
こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。
週末の東京はなんと雪でした。
やけに冷えるなと思ったら午後くらいから雨が雪へと…。
春になる前の最後の雪、まさになごり雪でしょうか。
気温のアップダウンがすごいので、体調には気をつけましょうね。
それではメルマガ本編に行ってみましょう!
まぎらわしい比較表現の覚え方
今回は比較級を使った表現を見ていきましょう。
比較級の中でも more や less を使った
表現はたくさんあるのですが
混乱しがちなのが次の4つの表現です。
no more than ~「~しか;わずか~」
not more than ~「せいぜい~;多くて~」
no less than ~「~もの」
not less than ~「少なくとも」
もう何が何だかわかりませんよね(笑)。
例文で使い方を見ていきましょう。
次の英文で比較級の用法を確認してください。
この英文で注意すべき点は目的語の a few patients と no more than four or five が同格の扱いであるということです。
つまり、
a few patients = no more than four or five
ということですね!
「少数の患者」とは何人くらいなのかを「せいぜい4、5人」と言い換えているわけです。
no more than ~ は more を no で否定するので、「多い」というよりは「少ない」対象に使われます。
そのため「せいぜい~」という意味になります。
全訳は以下のようになります。
「その医者は一日に少数の患者、せいぜい4、5人しか診察しない」
次は less を使った表現を見ていきます。
次の例文で確認してみましょう!
この save は「~を貯める」という意味。
目的語に no less than がつくことで、no less than ten thousand dollars「1万ドルもの」と数の多さが強調されていますよね!
for a rainy day は「雨の日のために」ではなく「万一に備えて」という慣用表現。
ということで全訳は以下のようになります。
「彼女は万一に備えて1万ドルも貯めた」
勘の良い方ならもうお気づきかもしれませんが、more や less 本来の意味とは逆の意味になっていますよね?
more は「より多い」という意味ですが、no や not で否定されることで
no more than ~「~しか;わずか~」
not more than ~「せいぜい~;多くて~」
と数の【少なさ】を引き立たせる意味になっています。
一方で、less は「より少ない」という意味ですが、
no less than ~「~もの」
not less than ~「少なくとも」
とむしろ、数の【多さ】を示す表現となっています。
否定語で打ち消されるから、more と less 本来の逆の意味になると覚えておくと、意味を覚えやすくなりますよ。
否定語については私の書籍『大学院入試の英文法』でも紹介していますので、あわせて読んでおいてくださいね!!
秋入試に向けてまた売れはじめています!!↓
次回の【解説篇2】では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてください。
編集後記
最近は冷凍庫がよく売れているみたいですよ。
「なんで今になって冷凍庫?」
となりますよね。
子どもらが家にいる時間が増えた
旦那さんも在宅勤務で家にいることが増えた
でも外食する機会は減った
という数々の要因で、家で料理をする機会が増えたからみたいですね。
毎日三食違う献立を考えるのは大変です。
お昼くらいは冷凍食品でよろしくってなりますよね(笑)。
スーパーのお惣菜売り場で使われるパックのニーズも増えているようです。
トングで自由に取り分けるのは今は衛生上好ましくありませんから、最初からお惣菜はパック詰めで売られているようです。
コロナの影響で思わぬニーズも増えていて、風が吹けば桶屋がもうかる的な部分もあるんだなと思いました。
とはいえ、こうした緊急時での需要増は業者さんとしても嬉しい悲鳴というわけではないでしょうね。
次は3月19日(木)発行の【解説篇2】でお会いしましょう!
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