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第1699号 分詞構文の読み解き方 添削篇1

投稿日:

5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1699号
分詞構文の読み解き方 添削篇1

配信日:2019年12月2日

こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。

前回のメルマガで出題した課題文はいかがでしたか?
たくさんの投稿をありがとうございました!

今回は課題文の解答を説明し、皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきますね。
 

課題文の解答・解説

先週は「分詞構文の読み解き方」というテーマで以下のような課題文を出題しました。

Going against general trend, the president's statement was greeted with astonishment, as opposed to a much more far-sighted view of the Democratic party leader.

分詞構文は Going against general trend となります。

主語は主節と同じ the president's statement で、時制も主節と同じで過去形になります。

 
したがってこの分詞構文は

the president's statement went against general trend

「大統領の声明は一般的な傾向に反するものだった」

となります。

省略されている接続詞は主節の意味も見てから考えるようにしましょう。

 
主節の was greeted with astonishment は「驚きをもって迎えられた」となります。

 
as opposed to ~ は「~とは対照的に」。

a much more far-sighted view は「よりずっと先見の明がある見解」ということ。

far-sighted は「先見の明がある;先を見通した」という意味の形容詞。

 
much は more far-sighted という比較級の程度を強める役割をしているので、

「ずっと;さらに;はるかに」

などの言葉を補ってあげるといいでしょう。

the Democratic party leader は「民主党党首」。

 
したがって、主節の訳は

「民主党党首のよりずっと先見の明がある見解とは対照的に大統領の声明は驚きをもって迎えられた」

となります。

 
「大統領の声明は一般的な傾向に反するものだった」

「民主党党首のよりずっと先見の明がある見解とは対照的に大統領の声明は驚きをもって迎えられた」

という2つの節を結ぶ接続詞を検討してみると、理由を表す As「…なので」あたりが良さそうですね!!

 
分詞構文に接続詞と主語を補った英文は以下のようになります↓

As the president's statement went against general trend, it was greeted with astonishment, as opposed to a much more far-sighted view of the Democratic party leader.

 
したがって、上記の訳をつなげると、今回の全訳は以下のようになります。

【今回の課題文の和訳解答例】
「衛生的にしておくことは称賛に値するが、化学消毒剤を過度に使用すると、さまざまな種類の病気によりかかりやすくなる」

 

課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~

このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を添削していきます。

また今回は質問テーマとして
「忘年会での思い出はありますか?」
もあわせて回答していただいています。

【1】

ハリマウさん

>通常の考えに反する事は、大統領の声明は挨拶としては驚かれたが、
>民主党リーダーの見解からかけ離れたことに反対するとみられる。

分詞構文で省略されている接続詞を Although くらいに考えて和訳されたのでしょうか?
ここでは理由を表す As が省略されています。

また、as opposed to ~ は「~とは対照的に」という意味なので注意しましょう。
「~に反対する」の oppose to ~ と混同していますよ。

>会社でいつも大人しいイメージの上司が、
>いつもより明るく振舞っていた事が思い出されます。

忘年会でいつもの緊張から解き放たれたのでしょうか。
翌日の会社でどう接すればいいか、ちょっと悩みますよね(笑)。

-------------

【2】

ぽこあぽこさん

>民主党党首のより達観した見解とは対照的に、その大統領の声明は
>一般的な傾向に反していましたが、驚きと共に歓迎されました。

こちらも分詞構文で省略されている接続詞を誤って判断しているようです。

「大統領の声明が一般的な傾向に反したものであるからこそ、驚きをもって迎えられた」

という文脈ですからね!

理由を示す As を補いましょう。

>特にありませんが、話題が健康についてばかり、
>そんな年齢になりました。

私の周りも最近は健康の話が増えてきました。
だんだんと無理が効かない年齢になってきたということなんでしょうね。

-------------

【3】

さらりさん

>一般的な傾向に反し、社長の声明は、民主党指導者の
>より先見の明ある見解とは対照的に驚きをもって迎えられた。

この president を「社長」と訳すのは文脈を踏まえて訳せていない証拠です。

the Democratic party leader「民主党党首」という語句が後に出てくるのですから、この president は「大統領」と訳しましょう。

-------------

【4】

jimさん

>大統領の声明は驚くべき挨拶で、一般的な流行に反して、
>民主党のリダーの見解に対して遠く及ばないものであった

greet は動詞扱いで「~を迎える」という意味で使われています。

with astonishment は「驚きをもって」となるので、was greeted with astonishment は「驚きをもって迎えられた」となりますよ。

>会社での忘年会での思い出は二次会三次会に行ったので
>最終電車で帰ったことです。

3次会って、もうカラオケとかでしょうか。
それでもなんとか最終電車に間に合ってよかったですね!

------------

ということでまだ紹介できていない分も含めて、木曜日発行の【添削篇2】で引き続き添削していきますね!

また、メルマガ誌面とは別に公式Twitterでも間違いをシェアできそうな投稿には添削指導をしています。

あなたの投稿が添削されるかもしれないので、Twitterをフォローしてくださいね!!

 

編集後記

12月1日から当社デルタプラスは法人化してから第12期を迎えることになりました。

ちょうど干支一周ですね。

 
国税庁の統計では、起業してから10年以上続く会社というのはなんと全体の数パーセントしかないんだとか!?

まぁ、この統計データも会社の規模にかかわらず、すべての企業を含んでの話ではないので、まるまる信用はできなそうですが……。

 
それでも、11年の歩みはあっという間のようで、思い返せばいろんな転機もありました。

そうした転機を乗り越え、ここまで歩んでこれたのは本当にいつもメルマガを読んでくださっている皆様のおかげなんです。

ありがとうございます!!

 
前期は出版社の立ち上げと1冊目の書籍である『シミュレーション英会話』の出版という、新しいことにチャレンジし続けた一年でした。

今期もマイペースながらも変化を受け入れ、贅沢に大きくとは行かなくとも、少しは飛躍できるように(笑)、がんばりたいと思います。

 
次は12月5日(木)の【添削篇2】でお会いしましょう。

 

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