5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1693号
接続詞の役割を意識して読解する 解説篇
配信日:2019年11月11日
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接続詞の役割を意識して読解する
今回のテーマは「接続詞」です。
等位接続詞と呼ばれる and や but。
そして、従属接続詞と呼ばれる when や because などが代表格ですね。
さて、ここで質問です。
「あなたは接続詞の意味を理解して和訳できていますか?」
例えば、when があれば「…する時」と訳せばいいんだ
and があれば「そして」と訳せばいいんだ
と機械的に覚えていませんか?
それでは文脈を読んでいることになりませんし、複雑な構文が出てくると対応できなくなります。
接続詞の意味を理解することは、実は「文脈」を理解することにつながります。
although という接続詞を使った例文で考えてみましょう!
次の英文を和訳してみましょう!
以前の although を集中的に扱ったメルマガでも少し触れましたが、いまだに although を「しかし」と but や however のように訳す人が多いです。
辞書を見ると、そういう用法もあるようですが、副詞節を導く接続詞として用いられることがほとんど。
この例文でも、
Although what he said was not true
で1つの副詞節になっていますよね?
もし、これが but のような「しかし」という意味なら、true の後のコンマと、その後に続く she fully believed it の文法的説明がつきません。
コンマの後に何の接続詞もなしで、she fully believed it という節をつなげることができません。
さて、although は「…だが、~」という逆接の意味を持つ接続詞。
ということで、副詞節の訳は
Although what he said was not true
「彼の言ったことは本当ではなかったが」
となります。
そして続く主節の
she fully believed it
「彼女は完全に信じ込んでしまった」
につながるわけです。
この although を「…だが、~」と訳せばいいんだとだけ覚えていてはまだまだということです。
逆接というのは筆者の意見や主張が含まれるとても大事な部分です。
場合によってはそこで話の方向性ががらっと変わることもあります。
それくらい重要な接続詞だと考えてください。
日本語の文章で考えればもっとわかりやすいはずです。
例えば上司が部下に
「君は本当によくやっていると思うよ。でもね、この部分をもう少し細かくチェックするようにするともっと仕上がりが良くなると思うんだ」
と言ったとします。
この上司が部下に伝えたい内容は、「でもね」以下の部分ですよね!
前置きでいつもがんばって仕事していることは認めつつも、もう一歩詰めてほしいと言いたいわけです。
というわけで例文に戻して考えてみましょう。
この場合、主節の she fully believed it に筆者の力点は置かれており、「だけど彼女は信じ込んでしまったんだ」という方を伝えたいことになります。
but や however などの逆接の接続詞も同様のことが言えます。
長文において、文脈がわからなくなるのはこうした逆接の接続詞を意識していないことが一因としてあります。
ですから、逆接の接続詞は丸で囲むなどして、その前後を精読するようにしてみてください。
それをするだけでも全体の文脈をより明確に理解できるようになるはずですよ。
次回の【解説篇2】では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてください。
編集後記
今回のメルマガはいつも以上に筆が乗ってスラスラと書けました。
おそらくこれまで10,000枚以上の答案を添削してきて、ずっと伝えたかったことの1つだからだと思います。
接続詞を意識するというのはすぐにはできないかもしれません。
ですが、基本の訳し方を覚えたら、次はこの接続詞が全体の中で、どういう役割を果たしているのかというところまで意識を向けるようにしてください。
これができると英文の読解力がぐぐっとアップしますよ!
さて、先日のボクシング決勝戦ですが、井上尚弥選手が見事勝利をおさめましたね。
私はニュースでハイライトしか見れなかったのですが、歴史に残る名試合だったみたいで live で観たかったなぁと思いました。
ボクシングがゴールデンタイムに放送されるようになったり、ラグビーの人気が急騰したりと、これまで野球、サッカーが独占していた市場が変わりつつあるのかも……。
何にせよ選択肢が増えてきたことはいいことですし、各競技で強い選手が増えてきたのかもしれませんね。
次は11月14日(木)発行の【解説篇2】でお会いしましょう!
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