5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1684号
副詞が一緒に使われる部分否定 添削篇2
配信日:2019年10月10日
前回に引き続き、今回もこの課題文に関して
皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。
先週は「副詞が一緒に使われる部分否定」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
また今回は質問テーマとして
「これまでの人生でやっておいて一番よかった経験は何ですか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
hanaさん
>科学者たちの発見は、動物界の新種の必要とされる明白な
>エビデンスではなかったけれど、可能な限り原始時代のままの
>ジャングルの中にいる知られていない霊長類の存在を示した。
「科学者たちの発見は~ではなかった」では部分否定になっていませんね。
not と necessarily が呼応して「必ずしも…というわけではない」という部分否定のニュアンスを反映させてください。
possible は the pristine jungle を修飾するわけではなく、make O C の C(補語)に当たります。
O に当たる部分が長いので構造を見失いがちですが、惑わされずに文構造を読み解きましょう。
>一人暮らしです。
>家族との関係も逆に良くなりました~。
私も大学を卒業して初めて一人暮らししたのですが、炊事、洗濯、掃除といった家事のスキルがアップしたと同時にその大変さがわかったので、やってよかったと思っています!
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【2】
tahara hirokoさん
>その科学者の発見は、必ずしも動物界に於ける新種の
>明白な証拠ではなかったけれども、原始のジャングルでの、
>霊長類の存在を予測させた。
possible の訳し方を再考してください。
ここは make O C で「Oを~の状態にする」の用法で、make [the existence of ~ jungle] possible ということで、[ ]の部分がO(目的語)扱いになります。
したがって、
「~を可能性のあるものとした」
となりますからね!
>シカゴの親戚を訪問したこと。
>親孝行と一石二鳥でした。
良い旅行にもなったでしょうね。
それにしてもサラッと書かれていますが、シカゴに親戚がいるという設定がすごいですね。
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【3】
ハリマウさん
>科学者の発見は野生王国において、新種の明白な証拠が必要なだけでなく、
>自然のジャングルでは霊長類の未存在な種を可能な限り明らかにする必要がある。
not necessarily は「必ずしも…というわけではない」という部分否定の意味になります。
したがって、not necessarily explicit evidence of a new species は「新種の明らかな証拠になったわけではない」となります。
また、unknown は primate species にかかる形容詞なので「未知の」と訳しましょう。
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【4】
まりさん
>その科学者の発見は必ずしも動物界における新種の明確な証拠ではなかったが、
>未開のジャングルに未知の霊長類が存在するという可能性は出てきた。
主節の主語の it は the scientist's discovery を指していますので、「その発見は」と補いたいですね。
また、did は make を強調しているので、「まさに;実に」という意味になります。
その2つを反映できるとさらに精度も上がるでしょう!
>英語の勉強です。
>海外に旅行に行く時も仕事でも役立ってます。
英語メルマガにぴったりの回答ですね(笑)。
英語ができると、趣味や仕事の幅が広がりますよね!
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【5】
ぬしぬしさん
>科学者たちの発見は、動物界の新たな種の明白な証拠を必ずしも
>必要としないけれども、証拠は未開のジャングルにいる可能性がある
>知られざる霊長類の種の存在を作り出した。
「必ずしも必要としない」というのは not necessarily の部分かと思いますが、necessarily は副詞なので「必ずしも」という意味なのは分かります。
ですが、「必要とする」というのはどこから出てきたのでしょうか?
necessary だと形容詞で「必要な;必須の」という意味ですが、それと necessarily の意味がごっちゃになっているのかも!?
>出産です。経験したことのない痛みと感動でした。
>現在、子どもは口ごたえをする程成長し、あの感動を忘れかけていますが、
>思い返すとちょっと優しい気持ちになれます。
男にはわからない尊い痛みですよね。
鼻の穴からスイカを出すくらいの痛みという説は
本当なのでしょうか?
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今回の添削指導はいかがでしたか?
メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。
よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。
公式ツイッターでは、今回の投稿和訳で間違いをシェアできそうなものを添削指導しています。
*SDATA1*さんの投稿が添削されるかもしれないので、ツイッターをフォローしてくださいね。
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今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~
今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!
その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。
バンビさん
>その科学者の発見が必ずしもその動物王国の新種を指し示す
>明確なな証拠とは言えなかったものの、その発見はまさに
>未開のジャングルにおける霊長類の未知種の存在を可能とするものであった。
主節の it が何を示すかを組んで「その発見」と補足できていますし、did の強調も忘れることなく和訳に組み込めています。
そして、多くの人が間違っていた make O C で「Oを~の状態にする」もきちんと理解できているようです。
possible は「可能性のある」とした方がより自然かも!
ですが、よくがんばりましたね!!
ということで、今回のNo.1に選ばせていただきます。
おめでとうございます!!
それでは次回も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。
編集後記
書籍『シミュレーション英会話』のkindle版がついにリリースされました。
CDがついていない分、少しお安くなっているのでお得感あり!
音声はダウンロードできるので安心してくださいね。
電子書籍版も書籍と同様のレイアウトでとても見やすい誌面になっています。
この本を繰り返し読んで、聴き込んでいくと、
Oh, you shouldn't have!「そんないいのに」
No wonder your English is so good.「どうりで英語がお上手ですね」
といった、日常英会話で使えるキラーフレーズが口から自然に出てくるようになりますよ!!
さて、来週は月曜日が体育の日でお休みなので、次のメルマガ配信は15日の火曜日になります。
お間違いなく!
それではよい週末をお過ごしください。
次は10月15日(火)の【解説篇】でお会いしましょう。
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