5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1665号
原級・比較級を使って最上級を表現する 解説篇
配信日:2019年7月29日
今回が7月の最後の和訳メルマガです。
梅雨……はまだ正式には空けていないんですよね?
でも、もう気分は空けたつもりです。
熱帯夜が続いて寝苦しいですが、乗り切っていきましょう!
それではメルマガ本編に行ってみましょう!
原級・比較級を使って最上級を表現する
今回は久々に「比較」の用法を見ていきましょう!
比較の用法と言えば次の3つがありますよね?
「原級」「比較級」「最上級」
中でも最上級と言えば、
「一番~」 「最も~」
と複数ある中から一番程度が高かったり、
低かったりすることを表す表現です。
比較の最上級を用いた表現と言えば、
the + 最上級
という形を用いて、
「~の中で一番…」という意味になる用法ですよね!
次の英文で用法を確認しましょう。
「富士山は日本で一番高い山である」
the highest という最上級独特の形になっていて、in Japan という「~の中で」にあたる表現も含まれていますね。
最上級では【the + 最上級】の後に名詞が続くことが多いのも特徴の1つです。
このように、3つ以上のものから比較して一番のものを表現する場合は、最上級を用いるようにします。
ところが、最上級でもないのに最上級のような意味になる用法があるんです。
次の英文で用法を確認しましょう。
ポイントは主語 No other player in Japan の部分。
主語に No という否定語が含まれているので、
「日本では他のどの選手もない」
という意味になります。
そして、plays tennis as well as she は
「彼女と同じくらい上手くテニスをする」
となるので、
「日本では他のどの選手も、彼女と同じくらい上手くテニスをしない」
というが直訳となります。
ですが、「彼女と同じくらいの人は他にはいない」ということは、「彼女が一番テニスが上手い」ということですよね?
ということで、as ~ as という原級表現でありつつも、最上級の意味になり、
「日本では彼女が一番上手くテニスをする」
と同じニュアンスになるわけです。
No other のような否定語を含む表現と、原級表現が一緒に使われた場合は注意が必要です。
そして、原級表現だけでなく比較級を用いても最上級の意味を作ることができるんです。
このメルマガでも何度も紹介していますが、
Couldn't be better!
も比較級が使われているのに最上級の意味になっています。
Couldn't be better! は直訳すると
「これ以上良くなることはないだろう」
となりますが、
「これ以上良くなることはない」とは「一番良い」ということで
「最高だ;絶好調だ」
という意味になると前回のテーマでも説明しましたよね?
Couldn't be better! は『シミュレーション英会話』のChap.5-03の「近況報告」でも使われている表現です。
では、Couldn't be worse. ならどうなるでしょうか?
その答えは書籍で!!
次回の【解説篇2】では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてください。
編集後記
8月にとある作家さんのイベントがありまして、個人的にも大ファンなのでボランティアで運営のお手伝いをしています。
基本的にどこかのバックアップがあるイベントではなくファンの人が有志で立ち上げたイベントです。
去年からされているのですが、今年はなんと作家さん本人が登壇してトークしてくださるそうです。
本屋大賞にも選ばれているような作家さんです。
私もお会いするのは初めてで、本当に今から楽しみ!
イベントではインタビューをまとめた冊子を参加者に配布するのですが、その冊子づくりをお手伝いしています。
こういう時、編集の仕事のスキルが生かされるので、お役に立てて良かったなぁと思います。
次は8月1日(木)発行の【解説篇2】でお会いしましょう!
あなたも英語和訳メルマガに投稿して添削指導を受けてみませんか?
英文法の知識を生かした英文和訳に焦点を当てた無料メルマガ「5分でマスター!採点官ウケする英語和訳のノウハウ」です。
月曜日と木曜日の週2回配信で、毎回1つのテーマに関する英文法や語法を解説し、読者からの和訳投稿を受け付け、添削指導してメルマガで解説しています。
あなたからの力の入った和訳の投稿をお待ちしております。
英語学習、英検・TOEICなどの英語資格対策、大学院入試の受験対策、大学編入試験対策などにお役立てください。
メルマガの登録は下記フォームにお名前とメールアドレスをご入力ください。
記入していただいたアドレスあてに、メルマガを配信させていただきます。
※Hotmail はメールが届かないことがあるため登録をお勧めしておりません。フリーメールをお使いの場合は Gmail もしくは Yahoo Mail のご利用を推奨いたします。
大学院入試の英語対策にはプロによる添削指導が一番効果的です!!
長文英語の読解力と和訳力が求められる大学院入試の対策には、プロの添削指導を受けるのが一番。
『大学院英語 入試対策講座』では、毎年多くの受講者が難関大学院の合格を決めています。
なぜこれほど高い合格率を誇るのか?
その秘密は、過去問を分析して制作された教材テキストと、これまで10,000枚以上もの答案を添削指導してきたノウハウにあります。
この英語和訳メルマガよりさらに詳しい添削指導で、減点につながる弱点や癖が手に取るようにわかるんです。
講座でがんばって勉強したことが確実に力となり、前より成長を実感できるから、自信もつきます。
自分一人だけでは乗り切れないことも、講座のサポートがあれば、入試まで完走できますよ。
独学を卒業して、講座で一緒に大学院合格に向けて頑張りましょう!!