5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1627号
接続詞の since を使いこなせ 添削篇1
配信日:2019年3月11日
こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。
心理系大学院の春入試の合格者から新しい合格体験談が届いたので、まさに今日アップしました。
志望校の出題傾向を研究して必要だと思う添削問題から解いていくという効率的なやり方で合格を実現されました。
合格体験談を読んで、勉強法を参考にしたり、モチベーションが上げたりして、次の秋入試ではあなたが合格を叶えてくださいね!
さて、前回のメルマガで出題した課題文はいかがでしたか?
たくさんの投稿をありがとうございました!
今回は課題文の解答を説明し、皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきますね。
接続詞の since を使いこなせ 課題文の解答・解説
先週は「接続詞の since を使いこなせ」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
最初にお詫びがあります。
なんと、since がテーマなのに、since 節を入れ忘れるという大ボケをしまして…。
何人かの読者さんからツッコミメールがありました(笑)。
「良い課題文が作れたなぁ~」
と思っていたら、大事な since 節を忘れるというね。
ほんとすみません、次回から気をつけます(汗)。
というわけで、今回は実力テスト的な感じで取り組んでもらった投稿和訳になりそうです。
さて、英文の解説ですが、英文のSVOCを押さえましょう。
The food-service industry「外食産業」が主語で、amounts to ~「つまるところ~になる;~に帰着する」が動詞です。
そして、the bottom line は「肝心な点」という意味。
要するに
The food-service industry amounts to the bottom line.
というのが、この英文の骨格になります。
それ以外の箇所は修飾語ということですね!
with concerns such as ~ は「~のような懸念を持つ」となります。
concern には「関心」という意味もありますが、such as 以下の具体例を見ると「懸念」と訳すのが自然。
a shortage of labor force and rising labor cost は「労働力不足と高騰する人件費」となります。
コロン「:」以下では直前のthe bottom line の詳しい内容を説明しています。
its survival is subject to ~ ですが、its は The food-service industry を受けています。
be subject to ~ は「~次第である;~にかかっている」という意味で、depend on ~ のような意味です。
そして、expanding acceptance of foreign workers という動名詞句が続きます。
「外国人労働者の受け入れを拡大すること」
という意味ですね。
動名詞句が続いているのですから、is subject to の to は不定詞ではなく前置詞扱いとなります。
ここも大事なポイントですよ!
したがって、上記の訳をつなげると、今回の全訳は以下のようになります。
【今回の課題文の和訳解答例】
「労働力不足と高騰する人件費といった懸念を持つ外食産業は、生き残りは外国人労働者の受け入れを拡大することにかかっているという肝心な点に帰着している」
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を添削していきます。
また今回は質問テーマとして
「あなたはこれまで何回引っ越しましたか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
百水さん
>人件費の上昇や労働不足のような懸念のある外食産業では、一番の決め手になる:その生き延びるためには、外国人労働者の受け入れを拡大する事に左右されやすい。
和訳ではコロン「:」をそのまま用いません。
コロンがこの英文でどんな役割をしているのかを考えて、適切な訳を当てはめてあげましょう。
この場合はコロン以下で the bottom line について詳しく説明しているのです。
コロンの用法については、当社の英文法サイトで解説していますよ。
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【2】
gikitarisu2さん
>労働力不足と人件費の高騰などの心配がある外食産業は、最低値に等しい。
>その産業の生き残りは、外国人労働者の受入れを広げることに左右される。
amounts to the bottom line の訳出に苦労されたようですね。
amounts to ~ は「つまるところ~になる;~に帰着する」。
the bottom line はさまざまな意味がありますが、この場合は「肝心な点」という意味です。
>11回くらいかな。ほとんど若い頃の引っ越しです。
若いうちは進学や就職でどうしても引っ越ししなくてはいけない理由が結構あるものですよね。
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【3】
mizさん
>食品サービス産業は労働力の不足と最終決算への労働コスト上昇といった課題があるため、その生き残りには外国人労働者の受け入れ拡大を必要としている。
「課題があるため」と理由のような訳し方をされていますが、それを示す As や Because などはありませんよね?
また、The food-service industry は「外食産業」という意味になります。
ということで、The food-service industry with concerns such as ~ の部分は
「~といった懸念がある外食産業は」
と訳しましょう。
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【4】
もりりんさん
>労働力不足や最低賃金の引上げに関わる食品サービス産業の生き残りは、外国人労働者の受入れ拡大に左右される。
amounts to the bottom line の部分が訳出できていませんね。
英文の主語は The food-service industry
動詞は amounts to
目的語は the bottom line
というSVOの第3文型なので
「外食産業はその肝心な点に帰着している」
という和訳の骨格を崩してはいけませんよ。
>15回です。親の転勤6回、大学時代の寮2回、自分の転勤7回。
>多いですよね。物がどんどん少なくなって所有欲がなくなりました。
>おかげでマンション選びには自信ありです(お金次第ですが)。
>でも引っ越しは面倒くさいですね。
結構多いですね!
確かに物が多いと引っ越し作業が大変。
うちも仕事柄どうしても本が多くて毎回ヘトヘトです。
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ということでまだ紹介できていない分も含めて、木曜日発行の【添削篇2】で引き続き添削していきますね!
また、メルマガ誌面とは別に公式Twitterでも間違いをシェアできそうな投稿には添削指導をしています。
あなたの投稿が添削されるかもしれないので、Twitterをフォローしてくださいね!!
編集後記
そんなにひどい花粉症ではないのですが、先日マスクをつけずに外出したら、帰ってきてからくしゃみが止まらず大変でした。
途中で公園を通ったからかもしれません。
今年も花粉がびゅんびゅん飛んでそうで、油断はできない感じです。
でも、ようやく暖かくなってきたので、テンションはやっぱり上がってきますよね。
昼間のぽかぽか陽気がありがたい!
次は3月14日(木)の【添削篇2】でお会いしましょう。
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