5分でマスター!英語和訳のノウハウ
過去分詞ではじまる分詞構文 復習篇
「過去分詞ではじまる分詞構文」の復習篇をこのページにまとめていきます。
課題文の間違いやすいポイントや、英語和訳メルマガでは紹介できなかった投稿和訳の添削指導を掲載していきます。
課題文の復習ポイント
今回は「過去分詞ではじまる分詞構文」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
分詞構文は Shown to provoke ~ excessively となります。
分詞構文は現在分詞ではじまるのがセオリーですが、このように分詞構文が過去分詞ではじまる場合はその前に being が省略されていると考えましょう。
そして、多くの人が間違えていたのが、and が何と何を結んでいるかという点です。
and は「等位接続詞」と呼ばれます。
等位なのですから、等しいもの同士を結びます。
A and B なら、A と B には等しいもの、つまり同じ形をしたものが置かれます。
今回では、and の後に stimulate という動詞の原形とその目的語が続くわけですから、and の前も動詞の原形を含むまとまりが来ると考えます。
そうなると、provoke しかありません。
つまり
Multitasking is shown to provoke ~ and (to) stimulate …
という構造になるわけですね。
A, B, and C と3つ以上のものを結ぶ場合も同様のことが言えます。
名詞 and 名詞なのか、動名詞 and 動名詞なのか、
それとも今回のように 動詞(+目的語)and 動詞(+目的語)なのか見極めていきましょう。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
今回の課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳の中で、メルマガで紹介できなかったものを中心に添削していきます。
また今回は質問テーマとして
「あなたは年末年始をどのように過ごす予定ですか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
Philipさん
>ストレスホルモンのような神経伝達物質が間断なく放出することを誘発し、
>さらに脳を過度に刺激することが論証されているので、
>多重業務を並行して行うことについて科学者の間に論争を引き起こした。
分詞構文で省略されている主語を補って訳しましょう。
省略されている主語は multitasking なので
「一度に複数の仕事をこなすことは、ストレスホルモンなどの~を放出させ」
と和訳します。
multitasking をどこで訳すかに注意。
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【2】
ハリマウさん
>ストレスホルモンや脳への過度な刺激を含む絶え間なく続く神経伝達物質の発出は、
>同時に物事を行なう事について科学者の間で論争になっている。
分詞構文は Shown to provoke ~ excessively の部分です。
なので、ここに省略されている主語 multitasking を補って和訳する必要がありますよ。
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【3】
maitykumaさん
>同時に複数のことを行うことは、ストレスホルモンを含む神経伝達物質を連続して分泌することを促し、
>私たちの脳を過剰に刺激することが判明したので、科学者の間で議論を巻き起こした。
初投稿ながら丁寧に和訳ができていると思います。
has stirred は現在完了の継続用法なので、「議論を起こしてきた」と過去から現在まで継続する感じをもう少し出してもいいでしょうね!
>最近転職して来年の仕事初めは6日なので、実家でゆっくり過ごします。
転職活動にきっとエネルギー使ったでしょうから、年末年始はゆっくりされてください。
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今回もたくさんの投稿和訳ありがとうございました。
課題文の復習ポイントをしっかり踏まえて、次回に生かしていきましょう!!
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