5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1700号
分詞構文の読み解き方 添削篇2
配信日:2019年12月5日
こんにちは。
デルタプラスの湯川彰浩です。
先日ついこたつで寝てしまったのですが、そしたら、翌朝さっそく喉が痛くなりました。
この季節、ちょっとの油断も許されないですね。
まだ冬は始まったばかりですが、こたつの誘惑に負けないようにしないと。
さて前回に引き続き、今回もこの課題文に関して
皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。
先週は「分詞構文の読み解き方」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
また今回は質問テーマとして
「忘年会での思い出はありますか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
へのへのもへいさん
>一般的な流れと同じ方向に向かって行くとした大統領声明には
>大変驚かされたが、民主党指導者はずっと先を見つめた
>大統領の見解を歓迎した。
go against ~ は「~に反する;~に従わない」という意味。
against という前置詞にはそのそも
「~に逆らって;~に反して」
という意味があります。
なので、「同じ方向に向かって」という意味にはなり得ませんよ。
far-sighted は「先見の明がある」という意味です。
>この時期忙しいのにやれ忘年会、クリスマス、
>新年会と忙しさに拍車をかけていませんか?
う~ん、確かに。
年末年始はただでさえバタバタするのにイベントがちょっと多すぎですよね。
-------------
【2】
kayyacさん
>大統領の声明は一般の風潮に反していたので、驚きをもって迎えられた。
>なぜならば、その声明は民主党党首が持つ深い洞察力がある
>見解ではなかったので。
as opposed to の前で一度和訳を区切っていますが、肝心の as opposed to の意味を間違って訳してしまっていますね。
as opposed to ~ は「~とは対照的に」という意味。
「…なので」という理由を示す意味ではありませんよ。
>特にないですね。
>仕事の一部みたいなもので、無礼講で行こうといっても、
>懐の深い上司ばかりではないので、
>仕事以上に周りに気を使って、楽しめませんね。
無礼講と言いつつも、本当に無礼講というわけではないので、そのあたりは気をつけないといけませんよね。
-------------
【3】
ねことまったりさん
>共和党の党首のかなり達観した見解に反対して、
>大統領の声明は一般的な傾向に従わなかったので驚きと共に歓迎された。
Democratic party は「民主党」という意味。
「共和党」は Republican Party なので注意しましょう。
また、was greeted with astonishment は「驚きをもって迎えられた」という意味。
「歓迎された」とすると、ポジティブなイメージになりますが、with astonishment とあるので、そうでもないようです。
>最近は忘年会に出ないので、忘年会の記憶すらなくなっています。
>しかし、忘年会でなくても酔って終電逃して白タクで帰ったり、
>等沢山思い出はあります。
終電逃してタクシーはあるあるですよね。
家の方面が同じ参加者がいれば、相乗りして、少し節約したりとか…。
それも思い出ですね!
-------------
【4】
キンキンさん
>一般的な傾向に反して、その大統領の声明は
>民主党党首のあまりにも卓越した見解として驚きで向かえられた。
as opposed to を「~として」と訳されていますが、opposed to の意味が反映されていませんね。
as opposed to ~ で「~とは対照的に」と覚えておきましょう。
また、分詞構文 Going against general trend で省略されている接続詞は理由を示す As なので、「一般的な傾向に反するものだったので」となります。
>僕はお酒が飲めませんが、若い頃は無理矢理飲んで、
>忘年会などでお店の外に転がってた記憶があります!
お酒飲めないとつらいですよね~。
昔は若手が飲まされている風景も見られましたが、今はそれするとパワハラと言われる時代ですね。
-------------
【5】
まよまよさん
>一般的な流行、民主党首の視点からかけ離れていたので、
>大統領の声明は驚きの挨拶だった。
Going against general trend, が分詞構文ですから、まずはここまでで一度区切って訳さないといけません。
省略されている接続詞と主語を補うと
As the president's statement went against general trend,
となるので、
「大統領の声明は一般的な傾向に反するものだったので」
という意味になります。
>毎年恒例のビンゴ大会で当たった試しがありません。
>一度はカニや旅行券など豪華商品を当ててみたいものです。
そちらの忘年会のビンゴ大会、商品がかなり豪華なんですね!
ビンゴ……久しくしていない気がする(笑)。
-------------
今回の添削指導はいかがでしたか?
メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。
よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。
公式ツイッターでは、今回の投稿和訳で間違いをシェアできそうなものを添削指導しています。
*SDATA1*さんの投稿が添削されるかもしれないので、ツイッターをフォローしてくださいね。
デルタプラス公式LINEでは和訳のヒントを配信中。
今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~
今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!
その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。
猫まみれさん
>大統領の声明は世間一般の動向に反するものだったため、
>民主党指導者のはるかに先見の明のある意見とは対照的に、
>その声明は驚きをもって迎えられた。
分詞構文で省略されている接続詞と主語を正しく補って和訳できています。
また、a much more far-sighted view の much も「はるかに」と訳すことで、more far-sighted という比較級を強めることができていますね。
とても完成度の高い和訳でしたよ。
初投稿にもかかわらず、よく頑張りましたね!
ということで、今回のNo.1とさせていただきます。
それでは次回も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。
編集後記
今年もそろそろ今年の世相を表す漢字が発表されますね。
今年の大本命は「令」だと思っているのですが、この予想は当たるでしょうか?
お歳暮が届いたり、年賀状を手配したり、12月に入って急に年末って感じが強くなってきました。
今のうちから年越し準備をしっかりと進めていきたいと思います。
さて、春入試の受験生にとって年末年始はまとまった勉強時間が取れる最後のチャンス!
「春入試まで時間がないけど間に合わせたいんです!」
という問い合わせを結構いただいています。
というわけで、今だけ『大学院英語 入試対策講座』の基礎講座を【特別配信】で受け付けています。
通常3ヶ月のカリキュラムを半分の1ヶ月半でこなすことができるので、まだ諦めないでくださいね。
中には1ヶ月の超ハイスピードで受講している方もいます。
今だけ試験日に合わせたリクエストにも対応していますので、お問い合わせください。
添削指導を受けておくと、減点箇所や自分の弱点がわかるので、短期間でも点数がかなりアップしますよ。
次は12月9日(月)の【解説篇】でお会いしましょう。
あなたも英語和訳メルマガに投稿して添削指導を受けてみませんか?
英文法の知識を生かした英文和訳に焦点を当てた無料メルマガ「5分でマスター!採点官ウケする英語和訳のノウハウ」です。
月曜日と木曜日の週2回配信で、毎回1つのテーマに関する英文法や語法を解説し、読者からの和訳投稿を受け付け、添削指導してメルマガで解説しています。
あなたからの力の入った和訳の投稿をお待ちしております。
英語学習、英検・TOEICなどの英語資格対策、大学院入試の受験対策、大学編入試験対策などにお役立てください。
メルマガの登録は下記フォームにお名前とメールアドレスをご入力ください。
記入していただいたアドレスあてに、メルマガを配信させていただきます。
※Hotmail はメールが届かないことがあるため登録をお勧めしておりません。フリーメールをお使いの場合は Gmail もしくは Yahoo Mail のご利用を推奨いたします。
大学院入試の英語対策にはプロによる添削指導が一番効果的です!!
長文英語の読解力と和訳力が求められる大学院入試の対策には、プロの添削指導を受けるのが一番。
『大学院英語 入試対策講座』では、毎年多くの受講者が難関大学院の合格を決めています。
なぜこれほど高い合格率を誇るのか?
その秘密は、過去問を分析して制作された教材テキストと、これまで10,000枚以上もの答案を添削指導してきたノウハウにあります。
この英語和訳メルマガよりさらに詳しい添削指導で、減点につながる弱点や癖が手に取るようにわかるんです。
講座でがんばって勉強したことが確実に力となり、前より成長を実感できるから、自信もつきます。
自分一人だけでは乗り切れないことも、講座のサポートがあれば、入試まで完走できますよ。
独学を卒業して、講座で一緒に大学院合格に向けて頑張りましょう!!