5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1676号
過去の出来事への気持ちを表す助動詞 添削篇2
配信日:2019年9月12日
先日の台風で千葉が大変なことになっていますね。
この暑さの中で停電が続くというのはとても辛いでしょうね。
一日も早く復旧しますように。
東京もすごい暴風雨で、近所の公園では
桜の木の幹が折れていました。
自然の脅威をひしひしと感じましたね。
それでは前回に引き続き、今回もこの課題文に関して
皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。
先週は「過去の出来事への気持ちを表す助動詞」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
また今回は質問テーマとして
「あなたは今年何か夏らしいことをしましたか?」
もあわせて回答していただいています。
【1】
Beaconさん
>その紡績会社は、老朽化した機械を修理し、環境にやさしく生産すべきだった。
>不景気な時代に倒産を避ける選択として。
to avert bankruptcy at a time of recession の
不定詞句を独立した一文として訳されていますね。
不定詞句だけで独立させて一文のように訳すことはあまりしないので、
「不況時における倒産を避けるために」
として、前の部分にかかるように訳しておきましょう。
>夏は、いつも一回は海に行きます。
>今年は、小豆島に行きました。
>父親から、海水浴に行くとその年風邪を引かない
>との迷信を60年以上守っています。
えっ、そうなんですか?
その迷信ははじめて知りました。
ちなみに、当たっているのでしょうか?
-------------
【2】
ぬしぬしさん
>紡績会社は老朽化した機械を点検すべきであり、不況の時代には
>破産を避けるために環境に優しい代わりとなるものを製造するべきだ。
to avert bankruptcy at a time of recession の不定詞句の修飾関係を見直しましょう。
直前の manufactured eco-friendly alternatives だけでなく、serviced aging machines も修飾すると考えた方がより自然ではないでしょうか?
>保険関連の試験勉強があったため、
>夏らしいことはできませんでした…
>御墓参りくらいでしょうか。
資格勉強で忙しかったんですね。
外に行っても暑すぎるので、室内で勉強して過ごすくらいがよいのかもしれません。
-------------
【3】
たかちさん
>紡績工場は、世界恐慌の時、破産するのを避けるため、
>古くなっている機械をメンテナンスすると同時に、
>低燃費な代わりの機械を作っておくべきだったのに。
alternatives を machines の代替品と解釈されたようですが、eco-friendly「環境にやさしい」とあるので、「代替商品」を指していると考えられます。
また、service は「~を修繕する;~を整備する」という意味。
「メンテナンスする」とカタカナを動詞に混ぜると少し口語的になるので注意しましょう。
-------------
【4】
charlieさん
>その紡績会社は、景気後退時期に倒産を防ぐために老朽化した
>機械の修理と環境にやさしい代替案をこしらえるべきでした。
文構造は読めているようです。
ただ、service は動詞扱いなので、「~を修理する」と訳した方がいいでしょう。
また、alternatives は「代替案」ではなく「代替品」の意味。
manufacture「~を製造する」の目的語であることを踏まえましょう。
>神宮球場でヤクルトを応援して、花火を観ました。
野球観戦とは夏らしいですね!
観に行ったときはヤクルト勝ちましたか?
-------------
【5】
リアルカンテイさん
>その紡績会社は景気後退時の倒産を避けるため、熟成した仕組みを整え、
>環境にやさしい斬新な製品を製造すべきであった。
「熟成した仕組み」という訳を見直しましょう。
aging machines は「老朽化した機械」という意味になります。
service「~を整備する」の目的語であること、そして、その後に manufacture「~を製造する」という動詞が使われていることもヒントになりますね。
-------------
今回の添削指導はいかがでしたか?
メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。
よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。
公式ツイッターでは、今回の投稿和訳で間違いをシェアできそうなものを添削指導しています。
*SDATA1*さんの投稿が添削されるかもしれないので、ツイッターをフォローしてくださいね。
デルタプラス公式LINEでは和訳のヒントを配信中。
今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~
今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!
その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。
ぽこあぽこさん
>その紡績会社は、不況時に倒産を避けるため、老朽化した機械を整備し、
>そして環境にやさしい代替品を製造するべきだった。
should have serviced という
should+have+過去分詞の用法を
「…するべきだった」
ときちんと訳していますね。
その他の間違いやすい語句も
丁寧に訳せていました。
よくがんばりましたね!
ということで、今回のNo.1に選ばせていただきます。
おめでとうございます!!
それでは次回も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。
編集後記
昨日は突然の夕立で、台風並みの暴風雨でした。
しかも近くに雷が落ちて、いきなり停電に!!
オフィスはまっくらになり、パソコンで仕事をしていたので、当然電源も切れました。
幸い大事なデータは開いていなかったのですが、あのまま電気が復旧しなかったらと思うと……。
夏は災害の多い時期。
ほんと何が起きるかわからないですね。
さて、来週は月曜日が敬老の日で祝日です。
そのため17日の火曜日配信となります。
次は9月17日(火)の【解説篇】でお会いしましょう。
あなたも英語和訳メルマガに投稿して添削指導を受けてみませんか?
英文法の知識を生かした英文和訳に焦点を当てた無料メルマガ「5分でマスター!採点官ウケする英語和訳のノウハウ」です。
月曜日と木曜日の週2回配信で、毎回1つのテーマに関する英文法や語法を解説し、読者からの和訳投稿を受け付け、添削指導してメルマガで解説しています。
あなたからの力の入った和訳の投稿をお待ちしております。
英語学習、英検・TOEICなどの英語資格対策、大学院入試の受験対策、大学編入試験対策などにお役立てください。
メルマガの登録は下記フォームにお名前とメールアドレスをご入力ください。
記入していただいたアドレスあてに、メルマガを配信させていただきます。
※Hotmail はメールが届かないことがあるため登録をお勧めしておりません。フリーメールをお使いの場合は Gmail もしくは Yahoo Mail のご利用を推奨いたします。
大学院入試の英語対策にはプロによる添削指導が一番効果的です!!
長文英語の読解力と和訳力が求められる大学院入試の対策には、プロの添削指導を受けるのが一番。
『大学院英語 入試対策講座』では、毎年多くの受講者が難関大学院の合格を決めています。
なぜこれほど高い合格率を誇るのか?
その秘密は、過去問を分析して制作された教材テキストと、これまで10,000枚以上もの答案を添削指導してきたノウハウにあります。
この英語和訳メルマガよりさらに詳しい添削指導で、減点につながる弱点や癖が手に取るようにわかるんです。
講座でがんばって勉強したことが確実に力となり、前より成長を実感できるから、自信もつきます。
自分一人だけでは乗り切れないことも、講座のサポートがあれば、入試まで完走できますよ。
独学を卒業して、講座で一緒に大学院合格に向けて頑張りましょう!!