5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1644号
省略される関係代名詞 添削篇2
配信日:2019年5月16日
今回の投稿和訳ではたくさんのメルマガの感想ありがとうございました!
来週にはサイトで公開できそうです。
完成したらメルマガでもお知らせしますね!
それでは前回に引き続き、今回もこの課題文に関して
皆様からお寄せいただいた和訳投稿を添削していきます。
課題文添削 ~読者の投稿和訳を添削指導~
このコーナーでは、前回出題した課題文に関して皆様からお寄せいただいた和訳を前回に引き続き添削していきます。
先週は「省略される関係代名詞」というテーマで以下のような課題文を出題しました。
また今回は質問テーマとして
「この英語和訳メルマガの感想をお聞かせください」
もあわせて回答していただいています。
【1】
ただぷぅさん
>政府は食べ物会社にマーケットに持って行くであろう遺伝子組み換えの
>食品の価値について情報を公表することを義務づけた。
food companies は「食べ物会社」とするよりは「食品会社」としてはどうでしょうか?
また、bring ~ to the market は「~を市場で売り出す;~を市場に出す」くらいに訳しましょう。
>スマホでできるので気楽に、あまり時間がかからずできます。
最近はスマホから投稿してくださっている人も結構いらっしゃるようです!!
時代の流れを感じますわ(笑)。
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【2】
リアルカンテイさん
>政府は食品会社に対して、彼らが市場に出そうとして従来から
>修正を加えていた製品の栄養価の情報を開示するように義務付けた。
genetically modified food products を「従来から修正を加えていた製品」と訳されていますが、少し難しく考えすぎたかもしれませんね。
「遺伝子組み換え食品」という意味で、products を取って、genetically modified food でも同様の意味になります。
まさに昨今話題のキーワードです。
覚えておいて損はないですよ!!
>月曜日と木曜日の朝、事務所でこの英語和訳メルマガを拝見します。
>仕事で英語を使うことはありませんが、模範解答や添削を見るのが楽しみです。
>英語を忘れないようにしたいですね。
他の読者さんと取り組んでいる感があるので、それも続けられる要因かもしれませんね!
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
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【3】
Philipさん
>その政府は、食品会社が遺伝子操作が行われている食品を売り出す場合、
>その食品の栄養価に関する情報を開示することを義務づけた。
「~を売り出す場合」となっていますが、when のような接続詞は使われていませんよね?
they would bring to the market の前には which が省略されています。
先行詞は their genetically modified food products ですよ。
>たいへん役立っています。特に和訳の課題は勉強になります。
課題文はいつも時間をかけて作り込んでいるので、
重要ポイントがいくつも含まれているんです。
英文のネタをどうするかがいつも苦労します。
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【4】
ぽこあぽこさん
>食品会社が市場に出した遺伝子組み換え食品の栄養化について
>情報を開示することを、政府は義務化しました。
「市場に出した」となっていますが、「(これから)市場に出す」という意味です。
この英文の主の時制は The government made it ~ とあることから過去ですよね?
その過去から見た未来になるから、would が使われているわけです。
助動詞 would は意味がたくさんあって難しいですよね~。
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【5】
Diamond Blueさん
>政府は食品会社に彼らが市場に出そうとしている
>遺伝子組み換え食品の栄養価について、情報を開示するよう義務付けた。
they を「彼らが」としていますが、彼らがということはこの they は人を指しているのでしょうか?
しかし、複数の人を表す語句は使われていませんよね?
使われていないのですから they で受けることはできません。
この they は food companies を受けています。
人ではなく食品会社ですね。
>このメルマガを通して翻訳のコツを少しずつでも
>確実に身に着けられていると思います。
少しずつ、でも確実にっていうのが大事。
まさに「継続は力なり」です。
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【6】
パスママさん
>政府は、食品会社が、それらが市場に流通させている
>遺伝子組み換え食品の栄養価についての情報を開示することを義務化した。
こちらも指示語 they の訳し方を再考してほしい和訳例です。
「それらが」では何を指しているかがはっきりしませんよね?
「政府は食品会社に市場に流通させる」
とすれば解決するはずです。
>個々の単語の意味は理解できていても、文書全体となると?
>となってしまうことが多く、とても勉強になります。
>毎回、ノートに書き留め、復習しています。
すごい熱心に勉強してくださっているんですね。
その努力は必ず実を結ぶはず!!
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今回の添削指導はいかがでしたか?
メルマガで紹介しきれなかった投稿は、
十分に出来のよいものであったり、
他の方と同じような間違いをしているものです。
よくある間違いや工夫した訳し方を共有することで、
次回に生かすようにしましょうね。
公式ツイッターでは、今回の投稿和訳で間違いをシェアできそうなものを添削指導しています。
*SDATA1*さんの投稿が添削されるかもしれないので、ツイッターをフォローしてくださいね。
デルタプラス公式LINEでは和訳のヒントを配信中。
今回の秀作 ~この和訳投稿が今回のNo.1~
今回もたくさんの和訳投稿をありがとうございました!!
その中から編集部が厳選したNo.1の和訳投稿はこちらです。
T.akamatsuさん
>政府は、食品会社に対して、今後市場に出す遺伝子組み換え食品について、
>食品基準の情報開示を義務付けた。
助動詞 would の時制の意味をくみ取って
「今後市場に出す」
とされていることに理解の深さを見て取れました。
皆さんもこの和訳を見て、難易度の高い助動詞である would のニュアンスを共有してください。
ということで、今回のNo.1に選ばせていただきます。
おめでとうございます!!
それでは来週も皆さんからの、力の入った投稿和訳をお待ちしています。
編集後記
百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に認定されるようですね!
その中にはあの超有名な仁徳天皇陵も含まれるようで。
最近の大阪は、2025年に万博が開催されるなど、波に乗っている感じがあります。
世界遺産は兵庫県の姫路城や京都の文化財など、周りの県にはあったのですが、大阪は空白地帯でした。
これで関西一帯の世界遺産を巡るツアーも増えそうですし、すごくいい流れだと思います!!
というわけで、次関西に帰省したら、外国人でごった返す前に古墳を観に行こうかと計画中です。
さて、Amazonでは『大学院入試の英文法』が秋入試に向けて再び売れているようです。
3日前は一時在庫切れになっていました。
…が、無事に復活したようです!!
「Amazonのカート落ちをしないようにする」
これはどの出版社にとっても喫緊の課題なんですよね(汗)。
とりあえず一安心ということで。
次は5月20日(月)の【解説篇】でお会いしましょう。
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