5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1613号
5文型には含めて考えない副詞節 解説篇
配信日:2019年1月21日
昨日は日曜日でしたが、原稿執筆者の方と打ち合わせでした。
ランチタイムより早めに待ち合わせて正解。
混みだす前にお店に入ることができました。
日曜日の打ち合わせって久々でしたが、うまく場所が確保できて良かったです。
それではメルマガ本編に行ってみましょう!
5文型には含めて考えない副詞節
先週は第5文型と関係代名詞が絡んだパターンを見ていきましたね。
そもそも文型といえば、
S(主語) V(動詞) O(目的語) C(補語)
を組み合わせたもので、5つあります。
復習のためにもう一度書いておくと、5つの文型とは以下の5種類でしたよね?
5つの文型
【第2文型】 SVC
【第3文型】 SVO
【第4文型】 SVOO
【第5文型】 SVOC
英文が長くなって、複雑な場合は
「文型が何か考えてみてくださいね」
と口が酸っぱくなるくらい何度もお伝えしていますが・・・
実はこの文型に含まれない要素があります。
その代表的なものと言えば、副詞節です。
副詞節とは節全体が副詞の役割をします。
副詞ですから、副詞節は動詞にかかります。
次の例文で確認してみましょう。
「大雪だったので、彼は得意先との約束に遅刻した」
まずは、主要素である、SVOCから見ていきましょう。
主節の He was late for the appointment with his client の
He は主語(S)
was late が動詞(V)ですね。
for the appointment は目的語(O)っぽく見えますが、動作動詞ではなく be 動詞が使われているので、ここでは目的語と見なしません。
ということで、for the appointment with his client の部分は修飾語と言うことができます。
そして、問題は because it snowed heavily の副詞節です。
「大雪だったので」→「遅刻した」
と節全体が was late という動詞部分にかかっているので、「副詞節」と呼ばれるわけですが、この節はSVOCに含まれるのかというと……
実は含まれないのです!
あくまで主節の方がメインなので、副詞節は主節を盛り立てる部分と見なされるわけですね。
仮に because 節がなかったとしても、
He was late for the appointment with his client
「彼はクライエントとの約束に遅刻した」
で内容は十分に伝わるはずです。
つまり、極端なことを言えば、副詞節はなくても英文は成り立ってしまうわけです。
一方で、SVOCは英文の骨子となる大事な大事な要素なので、それらがないと英文は成立しません。
これが大きな違いなんです。
because の他にも when、as、if、though といったように、副詞節を導く接続詞はたくさんありますよね?
でも、そうした接続詞を含む副詞節は、厳密にはSVOCの要素には含まれないということを覚えておいてくださいね!
参考
副詞節については、私の書籍『大学院入試の英文法』でも例文つきでじっくり詳しく説明しています。
書籍の実践的な英文で文型を読み解く練習をしておきましょう!
次回のメルマガ「第1614号 5文型には含めて考えない副詞節 課題文」では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてくださいね!
編集後記
当社から出版された第1弾書籍『使えるフレーズがどんどん頭に入る! シミュレーション英会話』が全国書店で発売されています。
書籍の紹介ページではためし読みもできますよ。
時間を見つけては各書店さんを巡り、その様子をInstagramやTwitterでアップしています。
今回は2種類のPOPを有子山先生に作ってもらいました。
温かみのある手作りPOPです。
書籍の感想は
「#シミュ英単」「#シミュレーション英会話」
とハッシュタグをつけて発信してみてください!
いくつかSNSに感想をあげてもらっており、
私も読んで元気をもらっています。
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