5分でマスター!英語和訳のノウハウ 第1681号
副詞が一緒に使われる部分否定 解説篇
配信日:2019年9月30日
このタイミングで風邪を引いてしまったので、週末はゆっくり過ごしました。
咳がなかなかおさまらず、食事して、薬飲んで、寝てを繰り返していたら少しはましに……。
インフルエンザが流行っているらしいので、気をつけないといけませんね。
それではメルマガ本編に行ってみましょう!
副詞が一緒に使われる部分否定
前回は全体否定と部分否定についてじっくり解説しましたが、部分否定の方が少し訳しづらかったですよね?
「すべて…というわけではない」
というのが部分否定独特のニュアンスでした。
全体を否定するのではなく、一部を否定する感じです。
全体否定の組み合わせとしては
not ~ all という組み合わせで「すべて…というわけではない」
not ~ both という組み合わせで「両方とも…というわけではない」
などを紹介しました。
前回の例文を使って部分否定の復習しておきましょう。
次の英文で部分否定の用法を確認しましょう。
not と all が一緒に用いられると、「すべて~というわけではない」という部分否定になります。
というわけで、
「突然の停電のせいで、すべての従業員がインターネットに接続できたというわけではない」
という全訳になります。
ついつい all が使われているので、「従業員すべてが…接続できなかった」と訳したくなるところですが、部分的な否定になるところがポイントでしたね!
実は否定語と副詞が一緒に使われても部分否定の意味になったりするんです!
次の英文で部分否定の用法を確認しましょう
主語であるThe company's full-time employees は「その会社の正社員」という意味。
full-time employee「正社員」とあわせて覚えておきたいのが、part-time employee「パート社員」です。
be satisfied with ~ はおなじみの表現「~に満足する」という意味ですよね!
その目的語の their salary は「彼らの給料」という意味。
そして、not という否定語と necessarily という副詞が呼応して部分否定の意味になります。
not ~ necessarily は「必ずしも…ではない」という意味になるので、全訳は以下のようになります。
「その会社の正社員は給料に必ずしも満足しているわけではない」
「必ずしも満足しているわけではない」
ということは
「正社員には給料に満足している人もいるが、中には満足していない人もいる」
という意味になります。
つまり、部分的に否定しているわけです。
全体否定なら、正社員全員が満足していないはずです。
このような not などの否定語とセットになって部分否定を作り出す副詞には他にも
not exactly「必ずしも…ではない」
not quite「まったく…というわけではない」
not completely「完全に…というわけではない」
などなど、たくさんあるんです。
でも、共通して言えるのは「必ず」「まったく」「すべての」という意味の副詞が多いということ。
こうした意味を持つ副詞が否定文で使われていたら、「部分否定の用法では?」と疑うようにしてくださいね!!
部分否定は長文英語の中ではさらに見分けづらくなります。
今回のメルマガのような短文なら見抜けても長文となるとそうはいきません。
もちろん大学院入試で出題されるような論文形式の英語でもよく出てきます。
というわけで、『大学院英語 基礎講座』では副詞が用いられる部分否定を第1回の添削問題でも取り上げています。
実践的な英文で練習して、添削指導を受けることで、はじめてきちんと訳せるようになるんです。
特に春入試は合格者枠が少ないので、英語の点数が合否を分けるのは必至!
最強の添削指導を受けて春入試合格を一緒に目指しましょう!!
次回の【解説篇2】では今回のテーマを踏まえた課題文を出題し、和訳投稿も受け付けますので、楽しみにしていてください。
編集後記
先日友人宅でニンテンドースイッチなるものにはじめて触れる機会がありました。
いやぁ、今更ですね(笑)。
しかもスイッチでは昔のゲームも随時配信されているらしく、なんと、30年前のファミコンゲームもできるわけです。
今の子はファミコンとか知らないんだろうなぁ(遠い目)。
小学生の頃に熱中したアクションゲームにみんなで夢中になり、気づいたら2時間くらい過ぎていました。
グラフィックは当時のものなので、今の時代から見たらしょぼいのですが、やっぱり質の良いものは時代を超えて楽しんだなって。
そして、30年前のゲームなのに結構覚えている!
「このボスにはこの武器が効く」
といった脳の奥底に眠っていた記憶がよみがえる感じです。
久々に童心にかえった気分で楽しかったです。
次は10月3日(木)発行の【解説篇2】でお会いしましょう!
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